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第二話 大蛇殺
魔夢は翔太の手を引くと、晴矢学園の体育倉庫までやってきた。
「入るんだったら入ってね」
明葉は魔夢に魅入られたように暗がりに入り込むと部屋の扉を閉めた。倉庫独特の湿り気と埃の匂いが鼻に付く。
「座って」
魔夢は丸めた体操用のマットのうえに翔太を腰掛けさせるとズボンのベルトを緩めた。
「えっ……」
「あいつらのイジメとは違うわ……」
魔夢が笑顔を見せると淫魔の香りが翔太の鼻腔をくすぐった。
「緊張しないで」
魔夢に触れられ翔太の突起が異形に姿を変えて行く。不安、恐怖、羞恥心、あらゆるマイナスの感情が期待の一文字に圧倒される。
傍らで明葉がわなないた。
「な、何をするつもりなの……」
「ふふ、この子に自信をつけてあげるのよ」
魔夢は髪をかきあげると突起を含んだ。
「あっ」
翔太は両足の筋肉を強ばらせ、包まれる温もりに必死に堪えた。魔夢は視線をあげた。翔太は目をつむり頬を染めていた。
魔夢は意地悪く根元を握り動きを止めた。翔太は切なげに視線を落とすと、微笑む魔夢と目が合ってしまった。
「いやらし…」
魔夢は翔太が恥じる姿を楽しむと、行為を続けた。首と手が同時に動き続ける。
「くぅっ」
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