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食事を終えると、時間は8時前になっていた。
私はバーに誘われたけど、乗り気になれなくて断ろうとした。
でも、流石に我慢ならなかったのか、人目の付かない場所へと誘導されると、彼は威圧的に挑発してきた。
「何考えてるの?」
上手く言えない。逃げたいわけじゃないけど、なんか怖かった。
「脅したいわけじゃない。知りたいだけだよ」
崇さんは困った様子で、ため息をついた。
「落ち着いた場所で話出来ない?」
私は相変わらず答えないでいると、
崇さんからついに、帰したくないんだと抱きつかれた。
ダメダメダメ…
私はぎゅっと身体が締め付けられる感覚に息が詰まりそうになりながらも、抵抗する意思を見せた。
「まさか、プレゼントの中身も確認しないでここに来たの?」
「それなんだけど…本気なの?」
私が彼を無視出来なかった理由。
Will you marry me?
と、贈られたプレゼント一式と一緒に、メッセージカードが入っていたからだった。
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