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結局、私は押し切られる形で崇さんに身を委ねてしまった。
部屋は2705号室。
部屋に入って、2分。
気が付くとベッドの上にもういた。
部屋に入ると、いきなり熱いキスが降って来た。呼吸をする暇もなくて、そのままベッドの上に押し倒された。
「で、本当はどうしたいの?」
「まだ、分からない」
口付けの合間で漏れる吐息と情のないやりとり。
「抵抗しないなら続けていいよね?俺は我慢なんか出来ない」
「困るわ、私まだ返事もしてないし」
「いいよ。身体で思い出してよ」
腕をケガしているのに、彼は器用に私の身体をラッピングしていた衣服を脱がそうとした。
左向きに寝かされて、ワンピースのジッパーが下げられる。着ていたキャミソールを捲りあげると、上半身はあっという間に肌が露わになった。
「相変わらず綺麗だな舞は」
「そんなことない」
恥ずかしさで目を背けようとしたけど、顎を掴まれて再び熱い唇が重ねられる。
そのまま、首筋、鎖骨、胸に行き着くと、彼は躊躇う様子もなくブラに手をかけた。嘴で木の実でも摘むかのように、立ち上がった胸の先を刺激する。
そう丁寧に丁寧に舐め上げては放し、いやらしそうに此方をたまに見てくる。
こんな状態でも拒まないんだから、もう構わないだろうとばかりに愛しそうに素肌を撫でられた。
あー、私このまま流されるのかな。
そう思いながら、ぎゅっと目を瞑っていた。崇さんが素肌に押し付ける唇の感触にくすぐったさを覚えながら耐えること数分。
崇さんは急にピタリと動きを止めた。
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