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いつも通りの朝。
休憩室で、有紗に先日の事の成り行きを私は報告した。
「は?それは婚活諦め、妊活ってこと?」
「声大きいよ」
「まだ、誰も来てないよ。何それ、びっくり。でもまぁ崇さん38だしな」
買ってきたコンビニメロンパンにかじりつく有紗を横目に私は、オレンジジュースを口に含んだ。
「でも、舞子供出来たら、どうするの?会社はマネージャークラスだと前例少なそうだけど、産休はくれそうよね」
「まぁ、やってる事業だけにくれそうだけど、うちは独身多いよな」
勤めて7年。正社員になって4月で3年目だけど、やっぱりでき婚は恨まれるかな…。
「でも、舞さぁ。一番いいんじゃないかな、崇さん。家柄良いし、見た目も合格。頭は申し分ないし、あんな男そうはいないよ」
「まぁね。でも本人はもうエリートしんどいみたいよ。家もお兄さんも警察関係で、妹は国税だって。堅苦しさしかなくて、マスコミ受けたって」
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