本命

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「俺あなたが思うような人間じゃないんです」 「知ってます。奥さんといろいろあったのも」 「ふふふっ、そこまで知ってて、なんで?」 悠哉さんは力なく笑った。 「好きなんです。悠哉さんのこと、大好きなんです!!」 悠哉さんは戸惑って視線を逸らせた。 「舞ちゃんが好きなのは…」 私は何か言おうとした彼の頭を両手で抱えると背伸びして、思いっきり口付けた。 「ネイリストじゃありません、あなたが好きなんです」 悠哉さんは唇を離した私の顔を、若干恥ずかしそうに眺めていた。私はその隙に、彼を部屋へと押し込んだ。 「すみません、もう止められなくて」 私の目からは熱い想いが溢れ出た。
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