本命

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私は首を振ったが、悠哉さんはそんな私を諭そうとした。 「俺行かなかったんだから、そのまま…今なら、まだ間に合うよ?」 私は激しく首を振った。 「好きでもない人の妻にはなれません。だって、こんなに好きなのに」 言ってて恥ずかしくなるくらい、悠哉さんが好きでたまらなかった。 「お願い、抱いて」 「舞ちゃん」 悠哉さんは終に吹っ切れた様子で、思いっきり両手で壁に手をつくと、私に覆い被さった。 「俺、そんなことされたら、どうしていいか…」 「好きにして下さい」 悠哉さんは徐ろに私の腕を掴むと、部屋に上がらせた。 手からは持っていた紙袋が落ちた。 自室に連れてかれ、ベッドに座らせられると、私が着ていたブラウスのリボンをスルリと解いた。 次にスカートのジッパーを下げ、履いていたストッキングを両手でズラす。 どんどん剥ぎ取られていく服に、私の肢体は彼の為すがままになっていた。 そして、悠哉さんは首筋にキスすると、背後に手を回し、ブラのホックもあっさり解いた。
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