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程なくして、ユキも着替えを抱えて現れ、二人は連れ立って廊下を進んだ。二人が進む先には浴場があり、戸を開けると湿気を多く含んだ空気が逃げ出してくる。
脱衣場には、使い古された棚が置かれ、サクとユキはそれぞれの荷物をそこに置いた。それから、二人は服を脱ぎ、棚の開いている場所に重ねていった。
服の締め付けから解放されたユキの胸元は、解放された瞬間からゆらゆらと揺れた。対するサクと言えば、着痩せも着膨れもしていなかった。とてもなだらかで、健康美を備えていた。
二人は、互いの体を丁寧に洗い、それから湯船に体を沈めた。湯船は、二人が浸かっても余裕のある広さで、ユキは目を瞑って長く息を吐いた。
「こりゃ、極楽極楽」
二人は、暫くの間体を温め、額に汗が浮かび始めたところで顔を見合わせた。
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