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「サロン・ド・サク、開店します」
それを合図に、ユキはサクに背中を向けた。一方、サクは手桶を掴んで湯を汲み、ゆっくりとユキの髪を濡らしていく。
それから、手で泡立てたシャンプーをユキの髪に乗せ、指の腹を使って洗髪を始めた。
「お痒いところは御座いますか?」
「左後ろ側!」
サクは、言われた通りの場所を指で優しく掻き、ユキは幸せそうに口元を緩ませる。
「それじゃ、流しますね」
洗髪が終わった後、サクはユキの髪へ丁寧にトリートメントを塗り込んだ。そして、サクは軽くユキの頭皮マッサージをし、首や肩、その下までも緩く揉んでいった。
「ちょっ、くすぐった……交代、交代!」
ユキは、そう言うや否や立ち上がり、サクの背後をとった。そして、サクの髪に湯をかけると、わしゃわしゃと力を込めて洗い始める。
その後、サクの髪も綺麗に洗われ、やや過剰なトリートメントが塗りつけられた。それから、ちょっとしたキャッキャウフフなあれこれをして、二人はのぼせる前に湯船から出た。
脱衣場で服を着た二人は、髪をタオルで拭き、互いにドライヤーをかけあった。しっかり手入れされた二人の髪はサラサラで、良く食べるユキの髪は凄く艶が良い。
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