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登場人物2
・やつ
ケニア出身の外国人で日本語を話す事はできない。英語を話す事ができない僕を除いて、それ以外のルームメイトとは普段英語で会話しているのだが、僕はそれを忍者の使う謎の暗号だと思い込んでいる。
海外旅行が趣味でよく旅に出ては、現地のよくわからないお菓子をお土産として買ってきてくれるのだが、残念ながらそれらの大半は日本人の口には合わないずれた味覚の持ち主。
細身で背の高い体型は、テレビでよく見るマラソンランナーのよう。
社交的で僕とも仲良くなりたいと思っているのだが、言葉が通じない為にそれも叶わない。
・彼女
僕と同い年の看護師の卵。夜勤が多い為、僕と顔を合わせる事はなかなかない。
仕事柄、暗闇の中で寝ている患者さんを起こさないように巡回するので、一緒に生活していても生活音を出す事はほとんどないのだが、僕はそれを忍者故の隠密行動の現れだと思っている。
身長は僕より少し低く、瞳を隠すように垂らした前髪が僕との関わりを遮断しているかのようである。
僕はミステリアスというよりも、薄気味悪いものを感じているが、実際には引っ込み思案で自分の感情を表現するのが苦手なだけ。
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