昼休み

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「はぁ...、あんた、少しでも私に惚れたことないわけ?」 ちょっと腹が立ったから、意地悪な質問をしてみる。 「あるよ」 ......... 「あるの!?」 「あるよ」 こいつ...こんな、「女なんていりません。」みたいな表情しといて、 私に惚れたことあったの...!? 「いつ!?なんで!?それで、どうして今は好きじゃないのッ!?」 「初めて会った時。 君の顔で微笑まれながら「おはよう」なんて言われたら惚れないわけないじゃないか。 ちなみに今は、自分に自信を持ちすぎている君に、驚いているよ。」 「あなた...私の事を可愛いと思ってたのね...。」 思ったことを素直に口に出すと、呆れたように悟は、こう言った。 「君、僕をなんだと思ってるの? 僕だってどこにでもいる男子高校生だぞ? 可愛い子を可愛いと言って何が悪い。」 悔しい...... 見下されてる発言だとは、理解してる。 してるけど... どうしようもなく嬉しい自分がいる。 もう...だからあんたは嫌なの。 簡単に私を喜ばせておいて、 結局あなたは私を好きになんてならない。 なんて残酷な...王子様。
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