ぶっきらぼうな王子様

｢ちょ、坂上！？

どうしたんだよ！！

一回止まれよ！｣

後ろから悟が追いかけてくる。

｢嫌よッ
彼女はどうしたのよ！

1人で残してたら可哀想でしょ！？
早く戻ってあげてよ！！｣

｢違う！！｣

｢うるさい！
何が違うの！
なんにも違ってないじゃない！

彼女でしよ！？
なんであたしの方に来るのよ！！｣

｢だから、違うって、言ってんだろ！！｣

｢うるさい、うるさい！！
もうあんたなんか知らない！顔も見たくない！

来ないでよ！｣

思ってもいない言葉が口から出ていく

やめて、これ以上あたしをひねくれさせないで。

早く戻ってよ、彼女のところに。

私より可愛くないけど、

雰囲気は私よりずっと可愛かった彼女のところに。

あなたとお似合いな、彼女のところに。

｢オイッ！

、、だからッ！！

待てって言ってるだろ、姫！！｣