3.「土田」

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「ねーねー田嶋」 2人でベッドに寄っかかって飲んでいると、土田が口を開いた。 「ん?」 「キスしていーい?」 「はっ!?」 こいつ、酔ってやがるな。 「いーい?」 「お、おう」 でも、幸せそうな土田を見て自分も幸せになるんだから、俺も相当酔ってるか、相当 こいつに惚れてるんだと思う。 「いい?するよ?」 「そんなに聞くなって ンッ...」 俺の頬を両手で包んで唇を落とす。 触れた手のひらの暖かさと、微かな震え。 それだけで、俺のことを大事にしてくれてるのが伝わってくる。 「もう...1回...」 「待っ、ンンッ...」 土田、目が据わってる。 「あっ、ご、ごめん。苦しかったね」 「そんな情けない声出すなよ、大丈夫だから」 心配そうな顔をして俺の顔を除く土田。 そんな顔で見るなよ。 「ごめんな、そろそろ寝ようか」 「そうだな」 気がつけば日付が変わって1時間経っていた。 「電気消すぞ?」 「本当にいいのか?俺も同じベッドに寝て」 「ちょっと狭いけど大丈夫だろ?」 「なにかするかもしんないぞ?」 「するなよ」 パチッと電気を消して、土田がいるベッドに潜り込む。 「おやすみ、田嶋」 そう言ってまた抱きしめる土田。 「おやすみ、土田」 俺も静かに土田の背に手を回した。
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