1.「俺さ、お前のこと好きなんだよね」

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数時間前、仕事終わりに同僚の土田に飲みに誘われた。 特に用事があるわけでもないから、一緒に行くことにした。 土田は入社してからの仲だ。 気が合って、隣にいると居心地がいい。 今日も、飲み屋で少しだけ仕事の愚痴を言いながら酒を飲んでいた。 「なぁ土田、何かあったのか?」 そう聞いたのは、土田がいつもよりソワソワしていたからだ。 さっきから何かを言いかけては口を閉じる、というのを繰り返している。 俺は気づかないフリをして話をしていた。きっと話し始めてくれるだろうと。 でも、とうとう話題も尽きた。 俺に聞かれた土田は、気まずそうに目をそらしてからゆっくりとこっちを向いて口を開いた。 そうして放った言葉が、さっきの言葉だった。
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