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暗くも明るい歓楽街・・。
賑やかなれどもなんとも闇を感じるのが夜の世界・・。
裏路地では、あからさまな人達が寒そうに携帯電話をいじりながら、時に表通りをカモ探しに歩いては、また自分のシマに戻っていく・・。
だが、そこで楽しむ人達の多くは一般人。
世の中なんだかんだ言って一般人の方が懐は暖かいのかもしれない。
いや、もしかするとそれはまだまだ夜の世界を知らないからそう思っているだけなのかもしれないが・・。
・・とまあ、そうした闇の世界の話はさておき、話の主人公を探してみよう。
棚並通りの外れから10分少々歩くとその歓楽街に入り始める。そこは通称「桃の木」と呼ばれているが、地名ではなくその一帯を指している。
名前の由来は、・・とこれは余談なのでやめておこう。
桃の木を少し歩いて2つ目の角を右に曲がり、左手3軒目にその店「ポチャンティ」がある。
年明けすぐだからか、そこまで賑わっていないようで、この店には2組しか客はいなかった。
一組は40歳過ぎの男性が1人で来ており店員が1人接客していた。
もう一組は8人組の若い集団で、新年会の流れで来ているようで、3人の店員が所々間に入って接客していた。
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