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それだけは絶対ないから!安心して、確実に近い未来、花崎歌がおとすから!女子高生Aが一方的に抱きついているだけなのに一体どんな思考回路してるんだ。
「これ以上覗き見するの、悪いよね……どうしよう」
おっ、花崎歌の脳内に選択肢が発生したようです。
これまた王道の中の王道なシチュエーションだよね。
攻略対象のキャラが他の女の子と仲良くしてたり告白の場面を見ちゃってどう振る舞うか。
この場合どっちが好感度上がるのかなぁ、古城兄の性格を考えたら立ち去るを選んだほうがいいのか、真面目だし。
「すごく気になるけど……帰ろう」
やっぱり立ち去る方を選んだのか。
がしかし、そう簡単に退場させてくれないのが相場でして。
「わっ……」
花崎歌が二人に背を向けて歩き始めようとした瞬間、少し大きめな石につまずき盛大に転んだ。
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