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目を閉じて深呼吸をして前を見る、そこには少し辛そうな表情をしている古城兄の姿があった。
大丈夫、私は女子高生B、女子高生Bなのだから大丈夫。失敗なんてしない。
今の私は女子高生B。
そう念じて、ゆっくりと歩き始める。
「くそっ、意外と早いな!」
大丈夫……大丈夫。
このモブキャラとしての平和を守るためなら私は自分を捨てれる。
「あの、すみません!この辺で走っている同じ高校の女子、見かけませんでしたか?」
古城兄は私の目の前で止まった、予想通りだ。
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