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3.天使はワケあり不良に微笑むか?
花崎歌と古城兄によるリア充攻撃を受けた次の日の放課後……なんと花崎歌は古城兄にあれだけ仲良くしたいとか嫉妬したとか言っておきながら早速浮気していた。
そのお相手とは、イケメン教師の藍先生である。
そうそうすっかり忘れてた、花崎歌が転校してきた日に藍先生は“何か分からないことがあったら長谷やクラスの誰かに聞くか、俺のところまできなさい”とおっしゃっていた。
そのフラグ(かどうかは分からないけど)をご丁寧に花崎歌は回収した、さすが。
「すみません、もう転校してきてから一週間以上経っているのにこんなことを頼んでしまって」
で、花崎歌は現在藍先生に校内を案内されている。
きっと彼女の脳内で昨日あたりに、あれ?家庭科室ってどこだっけ?そういえばこの学校の地理全然知らない……みたいなことを考えたのだろう、それで選択肢が発生する。
この場合、誰に校内の案内を頼むか……というところにある。
良ちゃん
隼人さん
勇人さん
藍先生
瑞穂ちゃん
といったところだろうか。こうして見ると美男美女しかいねぇ、さすが主人公様だわ。
「別にかまわない。今日はちょうど小テストの採点もなかったから」
「まだ二学期が始まったばかりなのに、小テストあるんですね……ビックリしました」
「ああ、復習も兼ねているがな。花崎には辛いかもしれないが頑張ってくれ」
「はい!」
なんの面白味も感じられない会話をしながら二人は廊下を進んでいく。
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