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 要はモンスターや魔法で攻撃したりすればいいのだろうと。 「まず、渡したデッキの中身を見て。質問があったら聞いて」 「うん」  言われてデッキを見た。まず、絵柄が気になった。四足の炎をまとった獣や、赤い肌のドラゴン。これがサーヴァントかと思った。ふちが赤い。そして中にふちが緑のカードを見つけた。気紛れなシルフと書いてあった。これが風のサーヴァントなのだろう。 「桜宮さん。カードの右下に書いてある数はなに?」 「カードのコストよ。その右下に書いてある数値を消費してサーヴァントを召喚したりマギを使ったりするの」 「ふーん……」  コストと言われてもピンと来なかった。カードをさらに見る。 「コストが3で攻撃力が2000あれば優秀なサーヴァントって思えばいいよ」 「マギって魔法カードだよね。これもコスト書いてあるけど、これもコストを使って使用するの?」 「そうよ。カードは基本的にコストを払って使用するの。ソウルポイントって言うんだけどね。中にはコスト0のマギカードもあるよ」 「マギにフリートリガーやマイトリガーって書いてあるけど」  よくテキストを読むと、マギカード以外のサーヴァントカードにもフリートリガーとマイトリガーと書いてある。 「マイトリガーは自分のターンに使える能力や魔法で、フリートリガーは自分のターンでも相手のターンにも使える能力や魔法。フリートリガー能力のほうが応用しやすいから」  む、難しそうだ。光は悩む。 「他にもマギにはランニングってあって、魔法カードは一回使用するとベヴンに送られるんだけど、ランニングはずっと残って効果を発揮するから」 「マギにフリートリガー、マイトリガー、ランニング……ベヴンって?」  覚えきれるかなと思った。 「ベヴンは破壊されたサーヴァントや使用したマギや破壊されたランニングが送られる場所よ。ベヴンからカードを拾える効果があるカードもあるの」  いくら、可愛い女の子の誘いだからと言って安請け合いして良かったのかと思った。とにかく、濃そうなゲームだ。 「他に質問ある?」  桜宮に聞かれたが、わからなさすぎて逆になにを質問したらいいかという感じであった。
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