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「じゃあエンドで」 「よし。私のフェイズね。この一連の宣言を覚えて」  桜宮は光の目を覗き込み。 「ステップフェイズ。ドローフェイズ」  カードを一枚ドローする。 「これでわたしのマイフェイズ」 「え? 桜宮さん今のは?」 「これがマイフェイズに繋がる手順」  ステップフェイズに効果を処理するカードがあり、ドローをしてからマイフェイズを迎えると説明した。 「手順か~処理も大変なんだね」 「慣れたら面白いから!」  桜宮は強調する。 「うん。わかったけど……」 「わたしはコストを3支払い。マーメイドのウィッチを召喚する。もう一枚ね! マーメイドのウィッチ召喚! 汝麗しが水の乙女! 出でよ清らかなその姿!」  光は固まった。 「光君、どうしたの? わたしはマーメイドのウィッチっていうサーヴァントを二体召喚してソウルポイントを6消費したけど?」 「い、いや……その最期の詠唱みたいなのなに?」 「雰囲気出るじゃん」  そういうものかと光は少し悩む。マーメイドのウィッチにはフリートリガーで、相手のサーヴァントのコマンドを無効にすると書いてある。 「あ、大空のイーグルに書いてあるバーンアタックってなに?」  質問がいきなりだったかなと、少し反省した。大空のイーグルは3コストで攻撃力が1000、あまり強そうなカードに見えない。しかし、効果にこのカードは相手のジェネラルにバーンアタックをできると書いてあった。 「バーンアタック? 今やって見せるね」  桜宮は特に嫌そうな顔をしないで説明を始めた。
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