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「次はフレイムドラゴンで攻撃。自身の効果で攻撃力は2900。さらに戦意発揮で3200。マーメイドのウィッチに攻撃」 「重いのもらっちゃった」 「それで桜宮さんのクロスゾーンには、風の属性の気まぐれなシルフしか存在しない。暴走するサラマンダーがバーンアタックできるね。桜宮さんに攻撃」 「おめでとう。光君の勝ち」 「ふぅ、わかってきたような」  トドメに覚えたばかりのバーンアタックを使えてよかった。 「光君、もう一戦しよう。教えないでやるから。質問があるなら、それは答えるけど」 「うん」  TCGをまったく知らなかった光だが、やってみたらわかる気がする。  三戦目は、セントラルカードは手札に来なかったが、暴走するサラマンダーと大空のイーグルを広げて殴り通して勝った。そして、質問をせずにプレイをできた。 「お疲れ様」  と、桜宮は光に貸したデッキを表にする。 「うん。わかりやすく教えてくれてありがとう」  桜宮は照れたようだ。 「それで、光君。どう? サンクチュアリクロスやってみる?」  光にはすがるような目に見えた。 「うーん……」  あまり考えずに答えは出た。 「やってみるよ」  そうすれば、桜宮と一緒に遊べる時間きるのだ。それにやってみたけど、サンクチュアリクロスも悪くない。
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