4

19/48
前へ
/246ページ
次へ
「ソウルカード……お米かな……」  何故か日本人のお米を連想した。 「デュエルするにはお米くらい大事な魂!」  桜宮の目は輝いていた。 「わかった。けど、どれを選べばいいか……」  まったく知識がないのだ。 「まずお店に売ってるシングルカードを見てみればいいよ。わたしも一緒に見るから」  こうして、桜宮に案内され光はサンクチュアリクロスのカードの売り場で、棚を見渡す。  ファンタジー風の絵柄で、見ているだけでも300枚以上陳列してある。目移りばかりする。 「まぁ、ゆっくり見ていっておくれ」  店長が気軽に言う。 「なにがいいかなー……」  騎士やドラゴンもカッコいいし、魔法使いみたいな絵柄もいい。 「光君、このカードを選ぶ時間は楽しいよ」  そうかな……光は特に自覚していなかった。 「ドラゴン……カッコいいな……」  ドラゴンデッキ……カッコいいけど、どうなんだろう。  そういうカードのコストは高く設定してあるようだ。  あまりコストの高過ぎるカードばかりを入れると身動きできなくなると、桜宮さんが言っていたな……  しかし、ソウルカード……
/246ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加