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 ファンタジーは嫌いなジャンルではない。好きと言えるかもしれない。  だが、ファンタジーのメジャーである肝心なゲームをほとんどやったことがないため、自分のセンスにいまいち自信を持てなかった。  そして、目にはいったカード。  光は思わずそのカードを手に取った。  そのカードに目を落とす。 「なにか見つかった?」 「うん……」  そのカードの名前はイフリートレオであった。 「ええと……イフリートレオ? 光君気に入った?」 「決まったかも」  光は確信した。これが僕のソウルカードだと。  カードには炎をまとった獅子が描かれていた。  イラストがカッコいい。  直感に近かった。 「セントラルカードで3コストで攻撃力が2100。能力がフリートリガーで相手のクロスゾーンにセットされたカードを一枚破壊する」  桜宮がテキストをわかりやすく光に解説した。 「桜宮さん、このイフリートレオってどう?」 「いいと思う。セントラルカードでも3コストだし、四枚入れていいよ」 「うん!」  光はワクワクする。炎の獅子……  マジでカッコいい!  ソウルカードは実在するようだ。
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