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「強そうなカードだと思ったけど」 「まぁ、戦意発揮はビギナー向けかな」 「ふーん……」  桜宮のような経験者から見ればそうなのかと、思った。 「炎の他の属性……」  確か水、地、風、光、魔だった。  決めた。 「炎と光のデッキにする!」 「決まったんだ」  思えば光は学校では地味な存在である。ゲームの中でぐらいは主役になりたい。  炎と光のデッキ……主人公のようである。そして、なによりカッコいい。 「まず、光属性のサーヴァントを展開して、炎で除去して圧倒する。炎はカテゴリーにエレメントが多くて、光はナイトが多いかな。光君、いいと思うよ。」 「うん。決めた!」  桜宮も賛成してくれている。 「じゃあカードを選ぼうか」 「光君、ちょっとこれ見て」  桜宮はカードの入った箱を光に手渡す。 「これは?」 「構築デッキ。最初から構築してあるデッキで、炎と光の属性のデッキだから、これを買えばいいと思う」  箱にはフレアライトニングと書かれていた。これがデッキ名なのだろう。値段は1000円であった。 「桜宮さん、これを一つだけ買えば遊べるんじゃない?」 「遊べるっちゃ遊べるけど……勝てるデッキではないかな。一枚ずつしかカード入ってないから」
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