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「機種って言うのかしら、テレビやPCに繋げたり、携帯できたりする機種があって、何十種類もあるのね」
「それはまぁ、そうだよ」
そして新品なら数万円はかかる。
「お母さんじゃ、なにを買っていいかわからないから、光が買ってきなさい。お金を渡しておくから」
スッとちゃぶ台に封筒を置いた。
「ありがとう」
早速、光は封筒を中身を覗いた。
「え……」
光は固まる。
一万円札が十枚も入っていた。
「それだけあれば足りるでしょ?」
「う、うん……こんなに必要ないかも……」
母親の太っ腹さにむしろ遠慮気味になる。
「気にしないで。何万円もして、ソフトだって何本か欲しいんでしょ? それに、そのお金は光から預かっていたお年玉から引き落としたやつだから」
そういうことかと思った。しかし、いきなり十万円もの大金を貰えるなんて予想していなかった。高校生が十万円を持っていることなんてそうはない。大人でも十万円の現金を持ち歩く人なんて珍しいのでないだろうか。
「ありがとう母さん」
驚きながらも、光は感謝する。
「いいけど、勉強もするのよ」
「うん」
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