岐路

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山基『まあ、突然こんな話されて「戸惑う」のも解るよ。 でもこの際だから、君に「言っておきたい事」がある』 能武晴「なんですか?」  …もしかして、「君には才能がないから、諦めて故郷(クニ)へ帰った方がいい」とかか? 山基『正直、僕は君に「才能がない」とは思わない。 むしろ、「いいものを持ってる」と思ってる』  …あれ? 山基『…だけど、君は「今の飛翔」には向いてない』 能武晴「…やっぱり、そう思いますか?」  薄々気付いてはいたが、はっきりそう言われると、やっぱり「ショック」だな…。  …だったら、この話を「受けた方がいい」のか? 山基『もちろん、それでも君が「飛翔で連載したい」って言うなら、否定はしない』 能武晴(山基さん…) 山基『とにかく、あまり向こうを待たせるのも「失礼」だから、「来週まで」にはどうするか決めて欲しい』 能武晴「…解りました」  能武晴は、マンガ家としての「重要な分岐点」に立たされていた。  今まで通り、「飛翔で連載する」事を目指すのか、それとも、ゴランド飛翔に「移籍」するのか…。  果たして、どちらが彼にとっての「進むべき道」なのかー。
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