決断

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[読者] (翌日・浮知夢荘・能武晴の部屋) 優子「………」  能武晴は、優子にドラゴンスラッガーの「連載用ネーム」を見せていた。  そして、能武晴は優子がネームを読み終わった後、前日の事を話し始めたー。 ー 能武晴「…って事なんだけど、どう思う?」 優子「そうね… それは能武君の『将来に関わる事』だから、私の口から軽々しく『こうした方がいい』とは言えないわ」  意外に「冷静」だな…。 優子「だけど、『読者として』で言うなら… 青年誌でもいいから、『このマンガを連載で読みたい』わね」 能武晴「そうか…」  だったら、「取るべき選択肢」は一つしかないだろ…! 優子「ねえ、それよりこの『ヒロイン』って…」  髪はロングだけど、これはどう見ても「私」よね…。  優子の見立て通り、ドラゴンスラッガーのヒロインの「モデル」は彼女である。  そのキャラクターは、能武晴が優子と再会した時の「第一印象(素性を知る前)」を基に(つく)られている。 能武晴「そ、それはだな…」  …ばれたか?  まあ、「別にいい」けど…。  優子にヒロインの「モデル」を見抜かれた事が、「恥ずかしく」もあり、「うれしく」もある能武晴であったー。
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