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それは、「微笑みの国へ」と題されたメールだった。
『連載おめでとう。』
『私は明日の朝、日本を発ちます。
能武君に会えないのは寂しいけど、ようやく「子供の頃からの願いが叶う」と思うと、心が弾みます。』
そうか…あいつ、ギガデンモスの父やヒノデマゲハオウ(太陽のマゲハオウの主馬公)の父を使って、「アロガントフラワーを造る」んだな…。
…って事は、次に会う時は「完全に女」か…。
『そう言う訳だから、日本に帰ったら、絶対に「優子」って呼んでもらうからね。』
能武晴(言われなくても、「そのつもり」だよ…)
能武晴は、まだ本人の前で面と向かって「優子」とは呼べないが、スマートフォンの電話帳の上では既に名前を「植杉優人」から「植杉優子」に変更していた。
『でないと、今度こそ本当に「男をやめてもらう」からね!(笑)』
それは勘弁してくれ…。
『じゃあ、連載がんばってね。
次に会える時を「楽しみ」にしています。』
俺も「楽しみ」だよ…!
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