魔法1 13人目のゾディアック

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* 図書室の窓際のテーブルの一角。 閑散としたその場所で青髪の青年は分厚い本を熟読していた。 本のタイトルは「神話の神々の歴史」と少々マニアックな本を読んでいた。 図書館には彼しかいなく静かに本を読むには最適な場所といえよう。 そんな静寂を破る様に図書館のドアが開いた。 「クールいる?」 ドアを開けたのはコレットだった。 そして彼女の後ろにいるのは桃色の髪の少女。 「えっとクールにお願いがあるんだけど」 言い終わった後にチラッと桃色の髪の少女を見た。 桃色の髪の少女はコレットと目が合うとコレットよりも前に出て口を開いた。 「私リアラ・スノーライトと言います。あなたがゾディアックと知ってのお願いです」 リアラは一呼吸置いてまた口を開く。 「私と・・・戦って下さい」 クールは本から視線を外しリアラを見る。 彼女の目を見れば分かる。 それが冗談でもなければ冷やかしでもなく真剣だと。 本を閉じ、小さくため息をこぼした。 「コレット。誰にも言うなって言った筈だけど」 「ご、ごめん」 「コレットは悪くないの!私が無理を言ってあなたと戦いたかったから」
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