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リアラの言葉にまた小さくため息をこぼした。
「分かった」
クールと戦える事にリアラは笑みを浮かべ、コレットと顔を合わせた。
「だが一つ条件がある。戦うのは一度だけ。これが飲めないんならこの話は無しだ」
「分かった。その条件飲むよ」
「ファイ。頼む」
クールの言葉に反応して、奥側の本棚から茶髪の長髪を後ろでポニーテールにしている青年が現れた。
「空間変異<ルーム・ヴァリエーション>」
ファイは右手の指を天に上げ、指の先から複雑な曼荼羅模様の魔法陣が現れると、辺りの空間が歪む。
空間の歪みが終わると、大量の本棚が消えて何もない白い空間が出来た。
リアラは図書館が白い空間に変わった事に目を見開き、口をあんぐりと開いていた。
「え、え、え、これって空間魔法⁉︎嘘⁉︎最上級魔法を使えるなんてあなた何者?」
「僕はただのユージオン魔法学園の生徒だよ」
ニヤニヤと笑いながらリアラの側に寄ると右手を差し出し握手を求めた。
「僕はファイ・F・アイギス。よろしくね」
少し困惑しながらもリアラはファイと握手をする。
ファイはリアラとの握手を終えると、クールに近づき彼の肩に手を置いた。
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