魔法1 13人目のゾディアック

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襲い掛かる氷の弾丸をリアラは避けられず、直撃する。 そのダメージはかなり大きく、片膝を付き、息が乱れる。 (はぁはぁ・・・下級魔法でこの威力?私の雷帝が剥がされるなんて・・・) リアラは平静を装っているが、内心は焦っていた。 雷帝はリアラにとって最強の魔法。 その魔法がただの下級魔法に防がれたのだ。 (でも私にはこれしか・・・) 体全体に雷が纏い始める。 剣を握りしめ、翔ける。 ただ真っ直ぐ、クール目掛け雷の一矢となって。 だがクールは、焦ることなく体を捻り、雷となったリアラに後ろ回し蹴りを放った。 カウンター気味に入った蹴りはリアラの腕に入り、リアラは右後方へ100mは吹き飛ばされた。 立とうとするが、体に力が入らない。 視界が霞む。 遠くではコレットが何か言っているがよく聞こえない。 ただ薄れゆく意識の中で思ってしまった。 “私は弱い!!”
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