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「とにかく、栞は僕の奥さんになるってことでいいんだね?」
「はい!」
元気よく答えると、ヤマトさんは心からホッとしたように脱力した。
「断られたらどうしようって思ってた」
「まさか!」
「君はたまに本当に読めないから」
思い当たる節がない訳では無いけれど...そこまで私は愚かではありません。
強く否定もできないから、苦笑いしかできないけど。
「じゃあ、明日コウと社長に報告して会見する」
「はい...って会見?!」
そうだよ!私公表しないでって言うつもりだったんじゃないか!
なんでこんな事になっているんだ!
「い、いやあのそのでも、それはちょっと早急すぎるって言うか」
「だって結婚するんでしょ?」
「それはしますけど」
そうか…付き合ってるだけなら黙ってられるかもしれないけど、結婚となればコソコソ入籍とか余計問題か...。
後から結婚してましたってバレる事ほど気まずいものはない気がする。
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