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濡れた床に腰を下ろしたままの雅に、リディオは優しくキスをした。少し荒っぽいキスは舌を絡めては離れ、離れては角度を変えて貪るように絡まる。濡れた音のするものだ。
縋るような雅の手が首へと回る。リディオは受け止めつつ、雅の頭の後ろに手を差し込んで撫でた。
「いい感じにあったまってきたな」
「私はもう、熱い」
「そう言うなよ。もう少し、この色っぽい姿を楽しませろ」
濡れた胸に手を這わせ、正面からそこへと吸い付く。布越しだというのに雅は切なく声を上げ、弄られてふっくらと腫れた胸は存在を主張している。
「後で直接弄ってやるが…これでも十分か?」
「あの、直接…」
「触って欲しいのか?」
随分と素直になった。それだけ、理性が快楽に勝てなくなっている。蕩けたような瞳が見つめる。溢れる息は熱い。
リディオは願われるままに襦袢の前をはだけ、直接尖る乳首に舌を絡めて舐め回し、吸い付いて刺激した。
「あぁ! はぁ、ぁ…」
背が僅かにしなり、高い声が上がる。それが心地よく、リディオは尚も攻め立てた。そうするうちに自身もまた興奮しているのを承知している。徐々に行為に没頭しているのを分かっている。
ごつい指が着物の袷を割って下肢へと潜り込み、柔らかな内股に触れる。雅はそれに自ら足を
開いた。
「淫らだな」
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