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誠に支えられリビングに入った。大輝が二人がけのソファに座っている。うなだれて、顔を手で覆っている。
誠がダイニングの椅子を二つ取ってきて、ローテーブルの脇に並べた。大輝から遠い方に座る。
「大輝、なんか飲むか?」
大輝は、黙って頭を横に振った。誠が、放っておけなかったと言ったが、確かに、様子がおかしい。
「電話じゃ、詳しく訊けなかったけど、何があったんだ?」
大輝が顔をあげた。眉根を寄せ、目も充血している。喉仏が大きく上下した。
「命を、狙われている……しばらく匿って欲しい」
私は口元を手で隠し、息をのんだ。
大輝は怯えきっていて、手が、かすかに震えていた。
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