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 想いを打ち明けて、関係が進むのにそれほど時間はかからなかった。年齢のせいもあったのかもしれない。貪るようにして体を重ねた。私は快楽を求めていたわけではなかった。ただ、熱と痛みがイメージとして残っている。  高三になったばかりの頃、大輝はモデルオーディションで、グランプリを取った。姉の祐子さんが勝手に応募したのだ。当初は、通いでモデルの仕事をこなす予定だったが、すぐに映画デビューが決まり、上京することになった。  離れてからもしばらくは付き合っていた。久しぶりに会おうと待ち合わせた場所に、大輝は来なかった。数日前から、メールに返信が来ず、おかしいと思っていたけれど、約束の場所には来てくれると信じていた。  あの日は、こちらからはかけないという約束を破った。大輝の携帯に電源が入っていなかった。急な仕事が入ったのだと、自分に言い聞かせたのを、覚えている。  私は、待ちくたびれたあげくに、ボロボロに傷ついた。  結局その後、大輝は携帯を変えたようで、完全に繋がらなくなった。しばらくして、大輝と若手女優との熱愛がスクープされた。   同時期に、大輝の両親が離婚し、家族はバラバラに引っ越していった。  あの頃のことを思い出すと、今だに、苦しくなる。  誠が支えてくれなければ、絶対に立ち直れなかったと思う。
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