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大輝が、敏感な場所を同時に攻めるから、簡単にいってしまった。途端に快感は痛みに変わる。大輝に指をとめて欲しいと訴えたのに、聞き入れてもらえない。私は、過敏になった場所を執拗に触られ続け、いつの間にか涙を流していた。
「もう少しで、また良くなる」
信じられなかった。
大輝に指をいれられた。引き抜かれる時に、今まで経験のない感覚が走り、思わず声をあげた。
「誠と……いつも短そうだしな。綾音が感じ始める前に終わってるだろ」
終わったあとだけでなく、始まりも把握されていたのだろうか。
また、指が入ってきた。さっきよりも快感が強い。
「指が食いちぎられそう」
大輝が楽しそうに言う。
「綾音、自信持っていいよ。なかなかいないくらいの締め付け」
褒められているのはわかっても、嬉しくはなかった。大輝自身もきっと数を把握できていないほど大勢の女の人との比較で良いと言われても、その他大勢の中にいれられてしまった気がした。
それでも、中と外と同時に刺激され続けていれば、感じる。
ふいに、何かせり上がってくるような変化があった。体に火が起こった気がした。
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