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「ほら、良くなっただろ」
大輝が中にある指を動かした。声が漏れる。何も考えられなくなりそうだった。感覚という感覚が、指の触れている場所に集まってしまった気がする。大輝がどう指を動かしているのかはわからない。
「増やしてやる」
指を抜かれる時また、身震いが走った。また声を上げてしまう。
「後でいっぱいにしてやるから、もう少し楽しませろ」
増やすと言ったのは、指の数だったとわかった。さっきよりずっと複雑な動きをされて何が起こっているのかわからない。ただ、中が、溶けてしまいそうだと思った。声は、抑えられなくなった。
「もっと、感じさせてやる」
乳首を口に含まれた。脳裏に光が散った。きつく吸われると、余計に快感が強くなった。
「指、折れる……」
それは困る。
「抜いて」
大輝が歯を立ててきた。
思わず悲鳴を上げる。
「綾音は、やっぱり激しい方が好きみたいだな」
違う……そう、思いたい。だけど、大輝の言うように、体は反応していた。
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