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「そろそろ、いいかもな」  大輝の声が聞こえた。体を離された。いれらると思った。弾けるような音がして、いきなりあかりがついた。眩しくて目をきつく閉じる。 「綾音のいきまくってる顔、みたい」  慌てて両手で顔を隠す。大輝が「かわいいなあ」と笑いを含ませながら言った。 「もっと恥ずかしい目にあわせたくなる」  大輝が私の両膝の裏に手をいれて、足を持ちげた。開かされる。 「やめて」  足を閉じようとしたけれど、まったく動かせない。それに抵抗は続かなかった。すぐに、快感に取り込まれた。舌が複雑に動く。指で中をかき回される。私は背中をのけぞらせながらも、足を閉じようとはしなかった。  あえぎ声も、水気を帯びた音も、私から出ている。  思考が、体を離れていく気がした。  体をわななかせ、叫びに近い声を出した。  大輝は指だけを残し、顔を離した。左手で、顔を隠していた私の手を一つずつどけていく。また、隠す気力はなかった。 「今、いれたら、すごいことになりそ」  楽しそうに、本当に楽しそうに、そう言った。
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