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感じているのとは、何かが違う。変な声が出てしまう。
下腹で、拳ほどの塊が暴れている。塊は、本当に私の子宮なのだろうか。
気持ちが良いわけでもないのに、声が、とめられない。
「獣みたいな声」
大輝の声が遠くで聞こえた。確かに、そんな声だった。大輝が指をとめた。
「綾音も、同じか……」
軽くため息をついた後で「そろそろいれるな」と言った。
さっきの、わけのわからない感覚の痕跡を、脳裏で探す。何もみつけられない。 大輝が、衣服を脱いでいくのが、視界の隅でわかった。足を少し開かされて、あてがわれた。なぜだろう。近くにあるだけで、中が熱くなる。
大輝は、入り口に軽く押しつけただけで、動かない。
私の体はすっかり受け入れる気になっている。次々と浸みだして、痛いくらいだ。
目を開けて大輝の顔をみた。目が合う。
「俺のが欲しい?」
欲しかった。だけど、言葉にはできない。ただ見詰め返す。
「嫌がられてても、二回は、中に出すけどな」
いきなり、奥まで貫かれた。目の裏に火花がちる。
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