第2章

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『あー!あたしにもグッドついたよー!ほらほら!』 佳奈は嬉しそうに私に携帯を向け満足気に微笑んだ。 しばらく経つとグッドの数は少しずつ増えていき、パンケーキを食べ終えた私達は家路についた。 「今日も楽しかったなー」 自室のベッドで横になり携帯を開いた。 「グッド……一番に付けてくれた」 SNSのグッド一覧を見ながら私はまた山本旺士郎の名前を眺めた。 そして暇をもて余した私は、山本旺士郎にメッセージを送った。 【グッドありがとうございました】 特に伝える事もないのでその一言だけ…… 普段ならこんなことしないのになんでこの人には送ってしまうんだろう。 自分でもよく分からなかった。 しばらくすると返事が返ってきた。 【いえ、こちらこそ。美味しそうなパンケーキでしたね。一生に1度くらい味わってみたいです】 それを見て思わず笑ってしまう。 「一生にって……。やっぱり男の子はあんまりこういうとこ行かないのかな?」 なんて返そうか考えていると再びメッセージを受信した。
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