第2章

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次の日、私はお昼になると購買へ行きあんパンと牛乳を買った。 『珍しい組み合わせだね?いつもなら絶対買わなそうな感じ』 佳奈に言われ頷く。 「ちょっとね~」 『えー!何々!?意味深~!』 「いいから早く教室戻って食べよう!」 『ちょっと待ってよ~!』 佳奈の質問に答えずに購買から教室へと戻った。 教室へ着くと私たちは椅子に座り購買で買ったお昼ご飯を広げたが、佳奈はそっちのけで私の発言に興味津々だ。 『ねぇ~、美羽ってば!さっきの意味深発言何なの?ちょー気になるんだけど!』 佳奈は口を尖らせつつも、目をキラキラと輝かせ私に聞いてきた。 「知りたい?」 『知りたい知りたい!』 私は携帯を開き、SNSを佳奈に見せた。 『何これ?』 「何だろね~?あたしも意味解んない」 ベンチに座るあんパンと牛乳の写真を見せ、思わず笑ってしまう。 『え?これだけ?』 「ん?うん。そうだよ」 『えー、ガッカリ。もっと楽しい話が聞けると思ったのに』 佳奈はまた口を尖らせパンの袋を破くと口一杯に頬張った。
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