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『美ー羽!』
休み時間、後ろから佳奈に声を掛けられる。携帯の画面に釘付けだった私は少し驚いた。
「佳奈、どうしたの?」
『美羽、最近めっちゃSNSにハマってるよね』
自分でも知らず知らずのうちに旺ちゃんのページを確認していたようだ。
投稿があればコメントをし、なければいまかいまかと待ちわびている。
そんな私を佳奈はニヤニヤと見つめてきた。
「そ、そういうんじゃないから!」
『何が~?あたし別に何も言ってないけど?』
「もう~…」
佳奈の言いたい事は何となく分かる。
ほんと…
そんなつもりじゃないし。
だって顔も知らない相手を…
うん、やっぱりないない。
写真に惹かれてるだけだし。
素敵な写真なんだもん、気になるよ。
自分で自分に言い訳をし、心の奥に芽生えた気持ちに気付かないふりをした。
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