第3章

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私は再びSNSの写真に目を戻すと胸がグッと熱くなるのを感じた。 やっぱり旺ちゃんがどんな人でも会ってみたい。 「よぉーし!いつか絶対に会いに行ってやるー!!」 急に意思表示をしめした私に佳奈は驚いて私を見つめた。 『美羽ー…ベタ惚れじゃん』 「だっ、だからそういう意味じゃ…!」 そこへチャイムが鳴ると同時に先生が入ってきた。 『さぁ授業始めるぞー』 先生の言葉で席に戻るみんな。 佳奈も自分の席へ戻りながら慌てる私をおちょくるようにニヤニヤしながら首を振った。 言い訳したかったけれど、仕方なく私は前を向き見慣れたこの授業風景の中に溶け込んだ。 ジメジメとしたこの暑さ。 梅雨明けもそう遠くはない。 もうすぐ夏休みがやってくる。 ーーーーーーーーーーーーー
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