第1章

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急いで駆け寄ると、編集長と向き合う形で4年先輩の高城さんが立っていた。 「おはようございまーす……」 ここの間に入ってゴミを集めるのは気まずい…… そう思いながら挨拶をして編集長の横へ行きゴミを集めようとすると 『芹沢、ゴミはとりあえずいいから』 と、高城さんの横に立つように促された。 「え?」 話が読めない私はゴミ袋を持ったまま高城さんの横に並ぶと編集長の話しに耳を傾けた。 『来週から一週間熊本まで取材に行ってくれ。阿蘇山がどうやら噴火の兆候を見せているようでね』 『分かりました』 二人のやりとりを頷きながら聞いていた。 『芹沢も分かったか?』 「えっ?……わ、私もですか!?」 編集長に言われ驚いた。
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