第2章

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ーーーーーーーーーー 『美羽!俺、絶対東京に行く。そっちの大学受けて必ず会いに行くから! 約束する!だから待っててー……』 ーーーーーーーーーー りりりりりー…… 「うーん……。ん?やっば!!!」 鳴り響く目覚まし時計に目をやると朝の5時を過ぎていた。 「うそー!こんな日に限って寝坊するなんてー!5時半には出ないと間に合わないのにっ!!」 懐かしいような夢を見ていた気がするが思い出している余裕もなく、顔を洗って髪を整え急いで着替えた。 「化粧は飛行機の中ですればいっか」 旅行バックにメイク道具を詰め込み急いでタクシーに乗り込んだ。 「あー……高城さんに怒られる……よね」 溜め息を吐きタクシーの時計に目をやるともう少しで6時を過ぎそうだ。 「あと何分で着きますかね?」 その問いかけにタクシーの運転手さんは『あと10分くらいだよ』と答えた。 仕方なく携帯を取り出し高城さんに電話をかけた。
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