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※ 息もできない
男に肌を舌で愛撫される。
本来受けることの無いはずの行為を同じ男の自分が受けている。
ゾワゾワと虫が這いずり回るかの様な感触。
触れられる場所から腐っていくような…。
どうしてこうなったのか?
何故、自分がこんな目に合わなければならないのか。
ぐるぐると頭の中が回り、目眩を起こしそうになる。
そんな混乱と気持ち悪さに、祐羽は羽抵抗も儘ならない。
「い、や。ううっ、う~ッ」
祐羽は、とうとう泣き出してしまった。
元来、気の優しい質で人の悪意や性的な事を含めて、そういう類いの物を殆ど向けられた事の無い祐羽には、到底理解の範疇を越えた行為を強いられているのだ。
恐怖で怯え泣き、震えるしか術の無い祐羽は、男からすると格好の獲物だった。
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