冬至 III 5

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 王が続けた。 「お前は私の精を受け止め、女の胎へと運ぶのだ、お前が作る後宮の誰かが孕むまでな。これはお前が仕組んだ策略だ、ペリペ。ならば、その責を全うせよ」 「御意」  ペリペはこうべを垂れて、こう口にする。  他に応じるべき言葉はなかった。
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