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冬至 III 5
5
盃からくちびるを離すと、王は、顎を軽く動かした。
「それ」が意味するところを、ペリペは即座に察しとる。
そして身体をかがめ、床に両膝をついた。
王の寝室の床にこうして跪くのがもう何度目なのか、数えることもできないほどだった。
そして、ペリペの口に王の陽物が押し込まれた。
口腔を凌辱するそれを、ペリペは罰のように受け入れる。
王に隠れ、後宮を作るというような謀をめぐらせた、その咎であるかのように。
だが、そんな罰を受けながらも、ペリペの下腹部は大きく脈打ち膨張し始める。
王が、ふたたび盃を口につけた。
酒をひとくち飲み下し、垂直に張りつめ切っているペリペの陽物を眺めやると、低く嗤う。
「構わぬぞ、果てたいときに果てるがいい、ペリペ」
王のその言葉が合図にでもなったかのように、ペリペの怒張は爆ぜ、白濁を放出した。
そして王も、ペリペの口内に吐精する。
「飲み込むな」
王が、かすれ声で鋭く言った。
戸惑いながらも、ペリペは即座に王命に従う。
「《これ》で、お前が私の種を付ければ良い、ペリペ」
その言葉に、王を銜え込んだままペリペは目を大きく見開いた。
王が続ける。
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