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ロウは言われた通り両手を合わせた
すると両手の光が混じり水が錬成された。
しかし水はレイの横の案山子の首をーー
はね飛ばした
しばらく両者は見つめ合い
重い沈黙が続いた
「今のは錬金第一階位〝水刃〟だな…
錬成した水を圧縮し打ち出す技だ
精神体の奴以外何でも切れる…
俺と同じ最初の失敗だな」
そう口火を切ったのはレイだ
その顔は驚き半分呆れ半分だった
誰にでも初めてはあるものだそれは
今は弟子を持つレイも例外ではない。
「師匠も…同じ失敗したんですか?」
恐る恐ると言った様子でロウは聞いた。
「ああ、俺は師匠から拳骨くらったがな」
笑みを浮かべレイはそう言った。
「…何したんですか」
怯えたようにロウは顔を青ざめさせながら
聞いた。
「その師匠のお気に入りの物を
スパーンとな」
懐かしむようにレイはそう言った。
「うわぁ…」
顔をしかめロウはそう言った。
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