episode1 アルケミストと魔術士の違い

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直後申し訳なさそうな顔をしレイは 言った。 「まぁ、それって俺が作って プレゼントした小物だったんだが 大切にしてくれてた分申し訳なかった」 「ちょっと待ってください ”作った,,って聞こえたんですが…」 目を見開きロウはレイに聞く。 「あぁ言ったよ、こう見えて鍛冶と陶芸と 裁縫ができるからな、プレゼントしたのは 陶芸品…酒入れるやつだよ」 レイはさして自慢する事なく言った。 「以外な一面が…」 師匠の未知の面に触れ笑みを浮かべる。 「ほら、ぼさっとしてないで手伝え 案山子直すぞ」 そう言いレイ達はしばらく 案山子を直すのに時間を使った。  それから数日は気ままにポーションを作ったり知り合いの冒険者の依頼で防具を 作ったりした 何故『錬金術師に防具を作らせるのか』 この世界の住人でも知らないものが 多いだろう。  実は『錬金からでも防具が作れるのだ』    いや、何も防具だけでなく武器も… 余り知られていないのには理由がある まず一つ目は錬金材料が高コストなのだ、 例として体力と魔力の回復効果を早める衣が あるとする 材料は回復魔法のスクロール(中級) 魔物の上質な革 中級の魔玉以上だ簡単ではあるが これはルーキーの冒険者にとってはまだ 入門の門の前にたっただけだ。 これが上級者になると 龍型魔物の上質な革×10 雷精の恩恵×12 地獄の番犬の牙×2 と完全にルーキーの冒険者ではまず勝てない 魔物の素材が必要となる。 このコストの高さゆえに鍛冶師が仕事をなくさないでいると言っても過言ではない。
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