登場人物(主人公格×3人)

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登場人物(主人公格×3人)

○ 梓(あずさ) 29歳 女性  捜査一課に所属する婦警。過去に誘拐された体験があり、そのとき助けてもらった婦警に憧れて警察官になる。平和のためなら身を粉にして働くことを信念にしている。まっすぐで真面目過ぎるために、なにかと上層部と衝突してしまう。いつも毅然としているように見えるが、じつは繊細。上手くいかないことがあると恋人である蒼士に泣きつき、均衡を保っている。  警察本部は自殺防止対策を進める傍ら、悪質なテロや人身を惑わす新興宗教の関与を含めて調査に乗りだす。平和な世のため、そして罪のない市民を守るため、梓は奔走する。 ○ 蒼士(そうし) 29歳 男性   都内の大学病院で働く精神科医。梓の恋人。  とある精神病患者の処置入院対応をきっかけに梓と知り合い、その後に交際を開始するが、すれ違いの毎日に頭を抱えている。  面倒見が良く、楽観的な性格でだれとでも分け隔てなく接するが故に、まわりからは奇人変人を引き寄せると想われているが、当の本人は気にしていない。  自殺に関しては精神科ということもあり、人並み以上の情報を得ている。未知の感染症ではないかと心配したが、体温上昇や赤沈の亢進など炎症所見が見られないことを知り、感染症ではないと安堵している。  様々な憶測が飛び交う現状を、どこか背筋が寒くなるような想いに駆られながら見守っている。 ○ 裕太(ゆうた) 16歳 男性  都内の私立高校に通う高校生。硬式テニス部所属。  彼は同級生である凛に一目惚れしていた。  なにをするにしても凛のことで頭が一杯で、幸せながらも悶々とする学生生活を謳歌していたのだが、ある日、凛がどこかおかしいことに気づき、ある不安に駆られる。  それはテレビやネットでまことしやかに噂されている、サブリミナル自殺映像というもので、一見なんの変哲もない動画なのだが、視聴を続けると自殺を潜在意識に促してしまうというものだ。それを見ると心身に不調をきたす場合もあるという。もしも凛が、その動画を見ているとしたら。  なにもしないではいられない裕太は、凛を救うべく、自殺事件の情報を集めていく。
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